流感悟道11月

 小渕優子、松島みどりの両閣僚が辞任した。政治資金規制法、公職選挙法に違反するかという問題が明るみに出てのことだ。

 「まったく把握していない」「『うちわ』に見えますが、『討議資料』です」とは何事だ!?こんな方たちが、「大臣」だったのだからあきれる。こんな答弁が、こともあろうに国会でなされたのである。「大人の世界だから、ユーモアも理解せよ」というのだろうか。旧態依然とした「政治と金」の問題が露呈した。

 辞任するのも当然だ。しかし、収拾も幕引きもごめんだ。終わりにして欲しくない。きちんと法廷や国会でその罪を明らかにして欲しい。そして、それをわたしたちの、自らの良識の財産とし、忘れないことが大切だ。

 さて、経団連は9月に会員の企業や業界団体に献金を促すことを決定している。「ありがたい」と言ったのは谷垣自民党幹事長である。39億円余りの政党助成金に加えて、「笑いが止まらない」だろうか。そうは問屋が卸さない。不祥事の行く末も金の使い道にも目を光らせよう。一斉地方選挙は半年足らずでやってくる。(岩田)